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2023.2.1
3月から始まるリトウリンダの展覧会のお知らせです。
2023年3月9日(木)〜18日(土)の間、兵庫県立原田の森ギャラリーにおいて、「リトウリンダBOサイズグラフィック展 神戸 2023」を開催することになりました。今回の展示では、シルクスクリーン印刷・オフセット印刷・インクジェットプリントなどの手法を駆使した、ビッグサイズのポスターや版画作品が中心の展示となります。
私は2022年12月で70歳を迎えました。デザインのアシスタント時代から数えると、50年が経ちました。創作活動を始めた20歳の頃(70年代初頭)の私は、版画家デビューを目指していて、日夜プリントの実験に明け暮れていました。そんな時幸運にも、ある師匠に誘われデザインの世界に入りました。その後私は、自分のアンテナだけを頼りに東京・NY・関西へと、活動の場を拡げていきました。当時の日本のデザイン会社の多くは、毎日がまるで戦場のような状況でした。私の周りにも、個性溢れるユニークで刺激的な先輩たちが大勢いたので、「いつか僕も、絶対面白い作品を作るのだ。」と、意気込んでいました。当時は、私も若く体力が有ったこともあり、しょっ中徹夜をしていたことを覚えています。仕事内容もポスター・雑誌と、毎日のように新しい媒体が次々と生まれていた時代でした。
しかし今回の展示では、広告全盛期の作品はあえて展示せず、展覧会ポスター中心の展示となります。次に、今回の神戸での「リトウリンダBOサイズグラフィック展」の展示作品について説明します。これまで制作した作品の中から、主に国際グラフィック展やビエンナーレ展等に出品したポスター作品やシルクスクリーンなどの実験的な作品を中心に会場構成をしています。私はこの30年間の制作のテーマを「COLOR, LIFE, FORM/イロ・イノチ・カタチ」として、核なき世界・地球環境・生命の尊さを表現した彫刻作品やグラフィック作品を発表してきました。それでも世界は相変わらず戦争を止めるどころか、ますますエスカレートし、環境汚染や人権などの問題が増すばかりです。こういった現実が日々続く中で、あらためて自分の作品を並べ、眺めてみると、私が想像していた以上に重く、暗い表現であることに気づきました。今後の作品制作では、10代の頃に真似して描いていたマチスやピカソのような、綺麗な色使いと自由で楽しい発想の作風を目指したいと思います。
[リトウリンダBOサイズグラフィック展 神戸 2023]
会 場/原田の森ギャラリー兵庫県立美術館王子分館 東館2階展示室
会 期/2023年3月9日(木)〜18日(土) 月曜日休廊 入場無料
時 間/10:00〜18:00(入場は17:30迄)
※お問合せは、ウラン堂 リトウリンダ/0798-56-8690 books@uran-dou.com